五月皐月

立夏
いやはや たかが1〜2カ月、雑メモ見返さないと、3月、4月どこかに置き忘れたか、既に立夏です。
「わらくば」
「春蘭」
「幽き(かそけき)」
なんと!5月5日端午の節句こそ、”屈 原(くつげん)”の命日!無知でした。
とっさに、苦の漂うあの作を思い出しました。画聖横山大観(30歳)作「屈原」。
「屈原の肖像画」 – 横山大観 (引用元: Wikipedia)
古代中国戦国の楚、武勲を重ねながらも讒言にあい失脚、憂国抱き、川に身を投じた。
命日に葉で包んだ米を川に投げ入れ、冥福を祈る。
「ちまき 柏餅」
今年も予定の無いゴールデンウィークでした。
何するでもなく、固まった膠を湯煎しながら、思案する。
こんな時、古い画帳を眺めながら懐かしのショウブの絵をみつけました。
更にあれこれと、”端午の節句”とは、とか。
~~ちまき食べ食べ兄さんが~~はかってくれた!、、背の丈、3センチも縮んでしまった。
この”ちまき”が横山大観作の「屈原」に繋がった事が時空の悦となりました。
編集後記
明治初め、東京美術学校設立、日本の美術、のちに西洋画と言う名と区別されてきた日本画。大観の「屈原」は師の官職を解かれた後、日本美術院発足の初の展覧会の出品作。師の念を此の絵に託した尊厳漂う秀逸作品です。
いまだに、此の世も醜聞,讒言により無念な思いを強いられて、疎ましい事でありますね。